冷蔵庫の温度 気にしていますか?
食品を保存するための冷蔵庫。この冷蔵庫の適正温度はご存知でしょうか。
単純に「冷えれば良い」と思っていませんか。人間と同じで食品にもそれぞれ保存に適した環境(温度帯)と言うものがあり、その温度で保存することにより鮮度が保たれ、また食品が持つ栄養素を失わないようにできるのです。
食品を美味しく、健康のために頂けるよう温度帯を知っておきましょう。
冷蔵庫の温度が上がりっぱなしで下がらない
冷蔵庫の設置場所を気にしたことがありますか。
冷蔵庫は非常に敏感な機械で、周囲の温度が30℃以上、もしくは10℃以下であれば正常に動かないことがあります。
また設置スペースも冷蔵庫の上は10cm、側面は5cmほどあけた方が良いと思われます。
冷蔵庫は上と側面から放熱するため、このスペースに余裕がないと、放熱できず冷蔵庫が温度が下がりにくくなってしまいます。
冷蔵庫の適正温度を知っておこう
冷蔵室の適正温度は約3℃~6℃と言われています。
ほとんどの細菌類は10℃以上になると活動しだす、と言われています。細菌の増殖を抑えるための温度帯になっています。
また野菜や果物が収穫後、老化が始まり、その過程で「エチレンガス」を発生させます。
その「エチレンガス」は周りの食品にも影響を与えるため、それを抑えるための温度帯にもなっています。
冷凍室の適正温度は約18℃~20℃と言われています。
低温に強い細菌類の繁殖をほぼ停止させることのできる温度帯になっています。ですので冷凍した食材を長期間保存できるようになるのですね。
冷蔵庫の温度が下がらない原因はコレ!
原因1 吹き出しの近くに食品を置いていないか。
冷蔵室や冷凍室の奥には冷気を出すための吹き出し口があります。
冷やすためにこの冷気を庫内に循環させるのですが、この吹き出し口を塞いでしまうような形で食品を置いてしまうと冷えにくくなります。
また冷やすために余計な電力も使ってしまいます。
原因2 食材を詰め込み過ぎていないか。
①とも同じ理由になってしまうが、たくさん入れると冷気の循環が悪くなり、その分冷えにくくなってしまいます。
隙間なく詰め込むのではなく、ケースなどを使って、適度に隙間ができるように食品を置いて頂くだけでかなり改善されます。
原因3 冷蔵庫の手入れを怠っていないか。
冷蔵庫の設置場所、スペースを気にするのは勿論のこと、冷蔵庫の外側には吸気口がありそこがほこりなどで塞がれてしまうと放熱し辛くなります。
また自動霜取りがついていないタイプの冷蔵庫であれば、霜取りは必須です。この霜も吹き出し口を塞ぐ可能性があります。
どうしても温度が下がらないと故障かもしれない・・・
設置場所、スペース、食品の入れ方、吸気口の手入れなどを確認した上でまだ温度が下がらないのであれば、冷蔵庫の設定や半開きになっていないか確認を致しましょう。
最近の冷蔵庫は高機能でもし何かの拍子で「弱」に設定が変わっているかも知れませんし、食品の入れ方やパッキンの傷み具合で扉がきちんとしまっていないのかも知れません。
これらも全て確認して頂けたらと思います。
冷蔵庫が故障しないためにも日頃からメンテナンスを
冷蔵庫の機械に負荷をかけないようにすれば早く故障してしまうことも防ぐことができます。
①庫内の吹き出し口の前面を確保する
②庫内の冷気の循環スペースの確保する
③冷蔵庫外側の吸気口の掃除をする
④霜取りをする
⑤冷蔵庫の上には何も置かず、また側面もチラシなどたくさん貼らない。
これらのメンテナンスを定期的に行って頂くだけで負荷が変わり、故障発生率も下がりますし、余計な電気代もかからなくなりますよ。
冷蔵庫の温度がなかなか下がらない・・これって故障? まとめ
突然冷蔵庫の温度が下がらなくなってしまったら驚きますよね。
ただいきなり修理センターなどに電話をするのではなく、これらの事を頭に入れて対応して頂けたらと思います。
実際これらを見直すだけで適正温度に戻ったりもするんですよ。もしどうしても「修理センターに」となっても熱い冷蔵庫のまま修理を待つより、少しでも冷えるのでしたら食品の傷み方も変わりますからね。
「冷えない」と思ったら試して頂けたらと思います。